【缶の蓋メ!そして】
思いのほか用事を果たすのに時間がかかり、帰宅したときは7時少し前だった。出かける前に片づけたはずの部屋には脱ぎ捨てたTシャツ、読みさしの雑誌や新聞。台所にいけば、テーブルの上には、果物の皮や菓子の袋が散乱。私の留守に在宅した人はたった一人だ。
何年いい続けたのか、ごみはごみ箱へ、ということば!!
イスに腰掛けたら、裏庭の犬のクウウウ・・・の声。夕食の催促の鳴き方だ。
ドッグフードの缶を力づくであけ、そして、あっという瞬間、ギザギザになった蓋で指を切った。
犬がまたクウウと鳴く、私は痛い、イタイーーと座り込む。
どうした?とやってきた夫は傷口を消毒し、包帯を巻き、黙ってテーブルの上を片付け、
食事の支度をしてくれた。食後の洗い物をし、痛むか?と言いながら、風呂場の掃除も。手伝ってもらうにはイタミも伴うのだろうか?
(打点4)




