病院ロビーにて
2、3年に一度は身体のチェックが必要だと主人は医者に言われ、簡易検査の結果、大腸の内視鏡検査をすることになった。
前日は検査食。まるでダイエット食みたいな、おかゆやスープだ。
力が入らないらしく、TV前に陣取り、画面をみたり、居眠りしたりだ。
当日午前中は下剤の入った水をたくさん飲む。ビールのようにはいかないようだ。
一緒に行ったが、こちらは本を読んでも時間が余る。
で、ロビーの「人観察」をした。地域の総合病院だ。
高齢者が実に多い。
「○○クミコさーーーん」の声で“久美子”という漢字が浮かぶ。
一生美しい女性に、と親御さんは願ってつけたに違いない。見ていると、手押し車を押した背中が曲がったおばあさんだった・・・。
「○○マリコさーーーん」と看護士さんの声が響く。
“真理子”の文字を連想して『真実を大事に生きよ』かな、などと想像するがお嫁さんらしき人と口論している風。
「○○はるえさーーーん」“春江”とイメージしたが、顔色が悪く、素人目にも症状は冬模様だわ、という感じ。
思えば、自分の子供の名前を考えた時は思い出すが、自分の名前を考えて貰った親の若い頃などすっかり忘れていた。
余裕を持って生きられるようにと願って“裕子”と名付けたらしいが、この年齢まで、“余裕”を考えただろうか?
午後、検査。幸い大事なかった。
これからは時間の余裕、心の余裕は持とう。お金の余裕にはほど遠いけれど。
この小さな決意は主人には言っていない。
(おとな愉快団!「チーム三行半」u子)






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