行く道は大阪
主人と二人で大阪に所用ででかけた。自宅の安来市から大阪まで行くルートはいくつかあるが、今回は高速バスを利用した。
週末でもあり、いつもなら、1台しか運行しないが、今回は同じ出発時刻にバスが2台、出た。
乗客は70代と思われる夫妻、20代、30代の単身者と共に、60代くらいの女性が目立った。JRを利用すると岡山駅で乗り換えがあるが、高速バスは直接大阪梅田に到着で楽なのだ。
一人の60代の女性(Aさんと呼ぼう)の動きが気になった。
乗車の時、係員は何度も「この大阪行きのバスは2台出ます。切符で何号車に乗るか確認して乗車して下さい」と繰り返しているが、Aさんは2号車のチケットをもっていたにも関わらず、1号車のトランクに自分の荷物を頼み、入れてしまった。
そして、1号車に乗る寸前が、発車時刻。当然ながら「このチケットは2号車です」と言われ、おろおろ。
荷物は1号車、ご本人は2号車で、出発した。
高速バスは1台ごとに単独走行だ。大阪に入って、2、3か所停車するが、Aさんは荷物を無事受け取って目的地に着くことができただろうか。
主人は
「ああいうのが一番困りものだな」
と囁く。以前だったら、私はすんなり賛成するが
「私も行く道かも知れない」と思わず言う。
主人は
「行く道は大阪で、間違いないさ」とにやにやして言った。
(おとな愉快団!「チーム三行半」u子)






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