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75歳のボランティア人

高齢者施設のマージャンサロンのボランティアでお手伝いいただいているMさんは、御歳75歳のステキなおじ様。月に4回、杖をついて奥様に寄り添われながらバスを乗り継いで通ってきて下さる。

マージャンサロンに参加しているお客様は、みんなMさんより年下。Mさんが醸し出す穏やかな空気の中で、半日、マージャンを楽しんでいる。


初心者の方には牌の並べ方、あがり方、点数の数え方、ルールまで丁寧に教えて、他の皆さんと一緒に卓を囲めるようにお世話したり、点数を集計して順位づけをして参加意欲を高める工夫をしたり、参加費の徴収をしたりと、ボランティアでお手伝いいただいている方々は、半日、ほとんど座る暇もないくらいに忙しく働いてくださる。

ここで行っているマージャンサロンは「飲まない、吸わない、賭けない」をルールとした高齢者向けのサロンで、認知症予防のひとつとして開催している。


最近、Mさんたちボランティアの方たちと話しあいの結果「せめて交通費」だけは受け取っていただくようになったが、それも「必要ない」と強い信念に基づいたボランティア活動をされている。

「75歳を過ぎたら、自分のできることで社会と関われることが嬉しいし、マージャンを楽しみに来てくれる人と会えること、それが自分の生きがいになっている」とおっしゃるMさんたち。

Mさんたちは、マージャンサロンに来られる日以外は、ディサービスへ出向き、車いすの清掃もされている。もともとそのご縁で、マージャンサロンを手伝っていただくことになった。そして、おっしゃることは「世の中に有償ボランティアなんて変な言葉ができておかしなことになってしまった」。


かつては、バリバリの企業戦士。今は奥様と二人でボランティア活動を通じて地域と関わりながら穏やかな毎日を送っている。「世の中、お互い様っていい言葉があるじゃないか」が口ぐせのちょっと頑固なMさん。


今日も雨のなか奥様とふたり、杖をつきながら通ってきてくださった。

歳を重ねるって、素敵なことなんだなぁとご夫妻をみていると感じる一日だった。

(おとな愉快団!「チーム三行半」いっけい)

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