初めての“おーくしょん”
生まれて初めて“おーくしょん”に参加した。
ネットでメールのやりとりなどしているから“おーくしょん”そのものは知ってはいたが、自分で価格をつけるなど想像もしていなかった。
和服が好きでネットで品物はみているけれど、画面と実物は色も風合いも差があるから、と見るだけだ。
しかし、その日は暇であちこちネットを眺めていたら、例の1円から入札できる“おーくしょん”があって、いくら頭をひねってもこんな価格ではこの生地はかわいそうだと思う値しかついていなかった。残り時間は1時間をきっている、これはきっと締切時間間際に値が上がってラッキーな人が落札するに違いないと一人決めし、いい加減な価格を入れた。
数時間後にメールをのぞいたら、何と「落札されました」というタイトルのメールが届いているではないか。
それからが大変。どんな品物が到着するのか、ドキドキした。手元に到着して想像以上に気にいって、仕立てに出す。もちろんこの工程もすべて、主人に内緒。和服の仕立てには1か月ほどかかるから、見つからないように、の諸心構えなど一人で想像して、近年にないほど、ワクワク感を味わった。
仕立てができたというメールと共に、お届け日をいつにしますか?という問い合わせに、主人が外出して見つからない日を選んで返信した。定年退職後の主人との生活ではこんな気遣い?もある。
そして無事に「見つからず」に受け取って、畳紙をあけて、大きな満足。とてもうれしかった。着ればバレてしまうと知りつつ、でも、こんな楽しみはクセになりそう。
週末の主人と出かける日、お初で着て、いい色だねえ、いつ買ったの?と聞かれ白状。
「よかったじゃないか、あいつ(長男)のところにも子供ができて君も一安心だものな」と意外な答えに、たまにはあなたもイイこと言うじゃない、と思った。
次の日宅配が届いた。宛名は主人宛、中身は、ブランドの男性用腕時計。
「・・・」
「君もいい和服買えたし良かったよな」とのたまう。
ん、もう、そういうことだったのか!!
(おとな愉快団!「チーム三行半」u子)






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