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連載エッセイ<天国よいとこ 4>

天国の立花大亀先生(お茶と禅)

★私は青春時代、労組活動にはまって役員をやったり、安保デモに参加したりしていた。宗教にはぜんぜん関心が無かった。仏教、キリスト教、どれもキライで晩年まで「無宗教」だった。

★53才の時「マドギワ族」になった。子会社に出向となり、もうお前には何も期待していない。給料は20%ダウン、昇級、昇格無し、つまり停年までどんなに努力しても、会社から認められることは無くなってしまった。こんなことは女房や友人に話しても解ってもらえない。暗い気持の毎日だった。

★そんな私に、あるお茶の先生がお茶の体験入学をやってくれた。私はお茶に興味を持った。そしてもっとお茶を深く知るには禅の勉強が必要だと思い、立花大亀先生の「利休に帰れ―いま茶の心を問う」を読んだ。

★先生は1899年生れ、わずか44才で京都の名門大徳寺の宗務総長に選ばれたのだから、僧侶としても立派な方だと思う。83才から花園大学(京都の名門仏教大学)の学長。一方、主婦の友社の依頼でお茶と禅の全国セミナーを長年開催。104才までお茶と禅の人生を楽しまれた。

★私が一番共感を覚えたのは「ネコの死に方」、ネコは死期が近づくと飼い主の家からフラッといなくなり、どこかの草むらで眠るように息を引き取る。やがて落ち葉がかぶさり、ネコの死体は自然に土になる。ネコも人間も元をたどればアメーバ、死んだら土に還るのが自然だ。

★老年期に入った私は、自分が健康だった時に比べて「歯が抜けておいしい物が食べられない」「忘れっぽくなった」「ときどきオネショする」「いずれ老人ホームに入ったら流動食」等とついグチをこぼす。

★もし先生にそんなグチをこぼしたら、「ピータローさん、まだまだ修業不足! 自分が『赤ん坊』だったころを思い出してごらん。歯はあったかな? 忘れるも何も赤ちゃんは何も知識がない。オネショ? 赤ちゃんだったら当たり前だろ! 流動食? 赤ちゃんはみんな流動食だ。要するに人間は死ぬとき少しずつ赤ちゃんに戻るのだ。それが自然なのだ。そしていつかネコと同じように、土に還るのだ。」

★「ところでピータさん、あんたは天国に来てもまだチョロチョロしてるね。私は下界では長生きしたほうだが、天国の暮らしはもっともっと長い! たまには私の家に来て花でも眺めながらお茶を飲んだらどうかね? そうすればこれまで見えなかった世界がもっとハッキリしてくるかもしれない。」

★私は自分の死について、お茶の勉強のお陰で気持が落ち着いたように思った。そんな発想でお茶の世界を考えていたのだ。お茶の世界はもっともっと奥が深いものらしい。なぜなら立花先生は下界で90年以上お茶の修業をされていたのに、天国へ来て「イチから勉強のし直し」をされるという。

★私はまだ、立花先生のお茶会に招いていただくような資格は無い。でも先生、これから長い「天国生活」どうかよろしくご指導お願いいたします。

(おとな愉快団! ピータロー)

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コメント

茶道というのは「おとなを原点に戻す」力があるように思えます。
東京でせっせと仕事をしていた時は、お茶をするなど考えもしませ
んでした。
島根人になってから、松江はお茶処で、親戚にいくとたいていお茶
をたてて振舞って下さるし我が家でも姑が来客にお茶をたてます。
その様子から私も点てられる様になりたくて稽古に通うことにしました。

茶道は日本文化の総合芸術といわれます。
茶室や日本家屋、庭、懐石料理、茶道具、点てる人の和服・・・と
数えあげればきりがありません。
その一つ一つに意味があり、深い味わいや主張があります。

でもねえ、と思うのです。お茶の精神は会社経営をしていた
時の私では理解しても、とても受け入れられなかったと。

年を重ねるってイヤなことばかりではないと最近は思えます。

<福本裕子様>初めまして!ピータローです。ご丁寧なメールありがとうございます。このようにコメントをいただくと、つくずく愉快団に参加して、良かったな!と思います。

と言いますのは、私はこれまで約3年間、自分史を書くつもりで黙々と”天国よいとこ”を書き溜めていました。それが30編ほどになりましたので、試しに楽天ブログに発表してみました。結果は散々でした。アクセスは800ほどありましたが、ほとんどヤング、あるいはアダルトページへのお誘いなど、真面目に読んでくれる読者は
いませんでした。

あるときに”たまちゃん”に出会い、愉快団に参加してみますと、中高年の方が多いせいか、真面目に投稿を読んでくれる方が多いのか、いろいろコメントをいただきました。やはり、読んでくれる人がいると思うと、書くほうは元気がでてきます。

裕子さんのページも拝見しました。住み慣れた東京を離れて2年
お寂しいでしょうね!会社経営をなさっていたとか、かなりアクティブな生き方をなさっていた方が、島根!あなたの”島根便り”を読むと
たしかに島根を愛していらっしゃるのでしょうが、何か心は東京のほうに向いているように感じました。

私の”天国よいとこ”の<ステレオホールのダンサー>は、実は松江出身です。私は松江にいったことはありませんが、この春、彼女から松江の抹茶をもらいました。私は焼酎が好きなので、この抹茶を焼酎に入れて楽しんでいます。(たまにしか会えないのですが飲むたびに彼女のことを思い出します)

長くなりましたので、これで、失礼いたします。最後にお願いですが
”お友達”になっていただけませんか?私は愉快団では消極的なほうなので、お友達が少ない。特に女性のお友達は一人もいません。

”天国よいとこ”の新作について、女性はどんな印象を持たれたのかな?それがわかりません。よろしくご検討お願いいたします。

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